• "クラブ活動"(/)
ツイート シェア
  1. 川崎市議会 2020-03-16
    令和 2年  3月まちづくり委員会-03月16日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 2年  3月まちづくり委員会-03月16日-01号令和 2年  3月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 令和2年3月16日(月)   午前10時00分開会                午前11時46分閉会 場所:603会議室 出席委員:末永 直委員長、後藤真左美副委員長、山崎直史、原 典之、上原正裕、      石川建二、浜田昌利、平山浩二、雨笠裕治、林 敏夫、添田 勝各委員 欠席委員:秋田 恵委員 出席説明員:(建設緑政局奥澤建設緑政局長山田総務部長河合広域道路整備室長、        土田緑政部長板橋道路管理部長磯田河川整備部長、        齋藤庶務課長小沼企画課長野村広域道路整備室担当課長、        新西広域道路整備室羽田連絡道路建設担当課長村石みどり企画管理課長、        菅原霊園事務所長箕輪生田緑地整備事務所長、        沼田等々力緑地再編整備室担当課長櫻井管理課長安部河川課長       (まちづくり局武藤拠点整備推進室担当課長       (川崎区役所河原道路公園センター整備課長       (高津区役所関道路公園センター整備課長       (多摩区役所内田道路公園センター整備課長
    日 程 1 議案の審査      (建設緑政局)     (1)議案第20号 川崎市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について     (2)議案第28号 都市計画道路殿羽田空港線ほか道路築造工事請負契約の変更について     (3)議案第33号 市道路線の認定及び廃止について     (4)議案第56号 令和元年度川崎墓地整備事業特別会計補正予算     (5)議案第57号 令和元年度川崎生田緑地ゴルフ場事業特別会計補正予算     2 所管事務の調査(報告)      (建設緑政局)     (1)令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第3回)の報告について     3 閉会中の継続審査及び調査の申し出について     4 その他                午前10時00分開会 ○末永直 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、傍聴を許可します。                 ( 傍聴者入室 ) ○末永直 委員長 初めに、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第20号 川崎市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 おはようございます。特にございませんので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○末永直 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆石川建二 委員 今回の条例改正は、等々力硬式野球場の改築や、また、施設の新設に伴った料金を見直すということですけれども、この球場は今まで市民にもたくさん使われてきたと思いますけれども、どういう団体がどのぐらい使っていたのか、総体としてどのぐらい利用されていたのかをまず伺いたいと思います。  また、中には少年野球、あるいは部活でも使っているということを事前にお聞きしておりますが、こうした方たちに対しての減免制度など、どうなっているのかをお聞きしたいと思います。 ◎村石 みどりの企画管理課長 野球場の稼働日数につきましては、平成25年、平成26年は約60%の稼働率でございました。実際に利用する団体につきましては、社会人から高校生、中学生、小学生が使っておりまして、その学生の部分の減免につきましては継続していきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 減免の制度は約5割ということで、そのほかにもいろんな制度があるんでしょうか。 ◎村石 みどりの企画管理課長 小中高校生が使いますクラブ活動につきましては、約2分の1の減免を考えております。教育委員会が主催します各種競技大会につきましては免除で考えております。 ◆石川建二 委員 従来でもそういう制度があって、減免をされた、例えば半額減免をするといっても、今回の値上げは2,500円が1万1,500円という非常に大幅な4倍以上の値上げになるということで、その影響は教育現場にも相当出てくるかと思いますが、そこら辺はどのように配慮をされているんでしょうか。 ◎村石 みどりの企画管理課長 利用者のほうで管理コストの負担を一定程度願うことで考えております。 ◆石川建二 委員 現在、川崎市の市民利用施設の考え方として、ランニングコストの半分を利用者に負担させるということですけれども、こうした文化施設、あるいはスポーツ施設は市民にとって大切な財産でもあり、利用者にその負担を求めるというよりは、地域全体でそのことによるまちづくりや、市民の健康増進という意味での大きな効果、役割を担っていると思いますので、今回のように4倍以上の値上げというのは、やはり市民の利用の妨げになるのではないかと思いますが、例えば少し段階的に引き上げていくとか、そんな検討はされなかったんですか。 ◎村石 みどりの企画管理課長 今回、使用料につきましては、「使用料・手数料の設定基準」に基づきまして、原価をもとに受益者負担を求めて、利用枠数で各利用者の負担を願ったものでございます。 ◆石川建二 委員 今の御答弁では、激変緩和の対策も打ってこられなかったということだと思います。市民利用施設に関しては、先ほども言ったように、市民の大切な財産を活用するものであって、それが利用者に半分の負担を求めるというのはやはり利用を妨げるもので、また今後、施設管理などにもお金がかかってきたりすることもあるかと思います。それが利用者の負担になれば、せっかくの施設が多くの市民の人に使われない、あるいは青少年に負担をかけるということになるかと思いますので、この条例の改正には賛成できないということを意見表明しておきたいと思います。 ○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第20号 川崎市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手多数 ) ○末永直 委員長 挙手多数です。よって、本件は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第28号 都市計画道路殿羽田空港線ほか道路築造工事請負契約の変更について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○末永直 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆石川建二 委員 この議案に関して、かねてより羽田連絡道路の整備については、我が党としてはその必要性がないということで反対をしてきましたし、また今回、約30億円近い金額の変更契約の値上げに関しては、台風第19号による河川内の堆積したもののしゅんせつをするという費用だと聞いています。多摩川のしゅんせつに関しては、本当に各地でその必要性、あるいは早急に川の氾濫を抑止できるようなしゅんせつをしてほしいという切実な声がある中で、この工事のためにこれだけのお金と、また人材等が使われるというのは、やはり被害があった市民の皆さんからも納得のいくものではないと考えています。橋の必要性がないことからしても、この提案には賛成できないということを意見表明しておきたいと思います。 ○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第28号 都市計画道路殿羽田空港線ほか道路築造工事請負契約の変更について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手多数 ) ○末永直 委員長 挙手多数です。よって、本件は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第33号 市道路線の認定及び廃止について」を議題といたします。  なお、関係理事者として、まちづくり局から、武藤拠点整備推進室担当課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○末永直 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○末永直 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第33号 市道路線の認定及び廃止について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第56号 令和元年度川崎墓地整備事業特別会計補正予算」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○末永直 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○末永直 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第56号 令和元年度川崎墓地整備事業特別会計補正予算」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第57号 令和元年度川崎生田緑地ゴルフ場事業特別会計補正予算」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○末永直 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○末永直 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第57号 令和元年度川崎生田緑地ゴルフ場事業特別会計補正予算」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、所管事務の調査として、建設緑政局から、「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第3回)の報告について」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、川崎区役所から、河原道路公園センター整備課長高津区役所から、関道路公園センター整備課長多摩区役所から、内田道路公園センター整備課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 建設緑政局長 それでは、「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第3回)の報告について」、安部河川課長から御説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎安部 河川課長 河川課長の安部でございます。これより説明をさせていただきたいと思います。  令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証(第3回)の報告について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第3回)の報告についてのファイルをお開きください。  第3回検証委員会につきましては、本年3月13日に開催し、令和元年東日本台風による浸水状況の検証及び短期対策方針について、第三者への意見聴取の結果と今後の対策の実施に向けた検討状況の確認とともに、ハード対策ソフト対策の方向性について議論を行ったところでございます。本日は、このうち河川関係の検証状況などについて御報告させていただきます。
     それでは、画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページをごらんください。1の浸水状況の検証でございますが、浸水地域における高さ測量結果や水位データ地域ヒアリングアンケート結果などを用いて検証したものでございます。  初めに、(1)河港水門について御説明いたします。ア、浸水経路につきましては、周辺工場多摩川取水口からの出水、河港水門扉体からの越水の2経路を確認しております。また、浸水範囲につきましては、下にございます地盤高さを色分けした段彩陰影図のとおり、主に緑色で示す地盤の低い地域一帯浸水範囲となったことが確認できます。次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証についてでございますが、多摩川の水位変動と周辺工場の取水施設、河港水門等の測量結果を検証したところ、10月12日19時40分ごろに多摩川の水位が周辺工場の取水施設の天端高に達し、翌13日1時10分ごろまでの約5時間半にわたり、同施設から出水及び越水、泥が流入していたものと推測されます。また、10月12日21時50分ごろに多摩川の水位が扉体(ゲート)上部の高さを越え、23時50分ごろまでの約2時間にわたり扉体上部から越水していたと考えられ、これにつきましては中段にあるグラフによりお示ししております。また、扉体下部の調査を行ったところ洗堀は確認されませんでした。また、ウ、地域ヒアリングアンケート結果による検証につきましては、浸水エリアの地域の方々にヒアリングアンケート調査を行ったところ、浸水経路は河港水門のほうからとの回答が多く、浸水を確認した時間帯につきましては、22時から24時との回答を多くいただいているところでございまして、先ほど御説明した水位データなどによる検証内容とおおむね一致する内容となっております。  3ページ目をごらんください。次に、(2)平瀬川について御説明いたします。ア、浸水経路につきましては、管理用通路水抜き穴からの浸水、東久地橋桁下からの浸水、平瀬川の堤防からの越水の3経路を確認しております。また、浸水範囲につきましては、段彩陰影図のとおり、緑色や黄色で示す地盤の低い地域一帯浸水範囲となったことが確認できます。なお、資料には記載しておりませんが、台風当日、二ヶ領本川に設置されている長尾水門から、二ヶ領本川に向かって水が流出していたとの情報が付近の住民から寄せられたところでございます。この長尾水門は、平瀬川に流入する二ヶ領本川の流量の一部を、長尾橋付近から宿河原幹線下水路を経由して多摩川に放流する施設でございます。この件は、先週に情報が寄せられたことから、現在、調査を始めたところでございます。次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証につきましては、平瀬川と多摩川の水位、平瀬川護岸部の測量結果から、10月12日15時ごろに管理用通路水抜き穴から浸水が発生し、18時ごろから翌13日0時過ぎまで、東久地橋桁下からの浸水と平瀬川堤防からの越水が同時に発生していたと推測され、この状況につきましては中段のグラフでお示ししてございます。また、平瀬川の堤防上、最大約65センチメートルのところまで水位が上がったことも確認いたしました。また、ウ、地域ヒアリングアンケート結果による検証についてでございますが、浸水経路は、パラペットからの越水、東久地橋桁下合流部付近からの浸水、管理用通路の水抜き穴との回答が多く、浸水を確認した時間帯につきましては、22時から24時との回答を多くいただいたところでございまして、先ほど御説明した水位データなどによる検証内容とおおむね一致する内容となっております。  4ページをごらんください。次に、(3)三沢川について御説明いたします。ア、浸水経路につきましては、水路からの越水、管理用通路水抜き穴からの浸水、三沢川のアクリル板の目地からの漏水の3経路を確認しております。また、第2回検証委員会報告後に、大丸用水に多摩川の水を取り込む施設がある稲城市の水門から、閉鎖されている状況の中、多摩川の水が流入していたことが確認されたため、現在、今後の対応について稲城市など関係者と調整を行っているところでございます。また、浸水範囲につきましては、段彩陰影図のとおり、緑色や黄色で示す地盤の低い地域一帯浸水範囲となったことが確認できます。  次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証につきましては、三沢川の水位と三沢川護岸部の測量結果から、三沢川の水位が上昇していく過程で、水路からの越水、管理用通路水抜き穴からの浸水、三沢川のアクリル板の目地からの漏水があったと考えられます。また、三沢川のピーク時の水位につきましては、アクリル板の高さを超えていないことから、アクリル板からの越水は発生していなかったものと考えております。この状況につきましては、上段にお示ししているグラフの22時ごろの三沢川のピーク水位時に、三沢川水門からJR南武線までの区間、NO.0からNO.24までのアクリル板高と水位をお示しした下のグラフによりお示ししているところでございます。また、ウ、地域ヒアリングアンケート結果による検証につきましては、浸水経路は、水路からの越水、三沢川のアクリル板目地からの漏水、多摩川からの逆流との回答を多くいただいたところでございます。  5ページをごらんください。三沢川に流入する4本の水路について、測量結果と水位データをまとめたものでございます。資料左上の水路①と、右下の水路④(大丸用水)の吐き出し口につきましては、開口している状態でございまして、三沢川の水位が水路の上部よりも高い位置に達した際に越水が発生したと考えられる時間帯をお示ししております。また、左下の水路②と右上の水路③につきましては、フラップゲートがあるものの、三沢川の水位が吐き口の上部よりも高い位置に達した際に越水が起こった可能性がある時間帯をお示ししております。この水路の浸水が起こった状況につきましては、広域な水路流域における降雨状況などや三沢川及び多摩川の水位変動など、複数の要因が同時かつ複雑に絡んでいることから、当時の状況をシミュレーションなどにより精度よく再現することは非常に困難であることを第三者から御意見をいただいているところでございますが、三沢川の水位が水路の高さより上昇していた事実は明らかでございますので、水路への逆流が発生していた可能性も否定できないと考えております。  6ページをごらんください。次に、(4)平瀬川(多摩川合流部周辺)における緊急用河川敷道路橋の影響について御説明いたします。アの浸水エリアの住民の意見でございますが、台風の通過以降、住民説明会アンケート調査などにより浸水地域の方々からさまざまな情報をいただいております。この中で、浸水原因の一つとして、平瀬川からの水が多摩川の河川区域内に架橋されている緊急用河川敷道路橋にぶつかり、平瀬川の水位が急激に上昇したとの御意見をいただいております。このため、測量を行い、水位状況の整理を行ったところでございます。イの緊急用河川敷道路橋と水位の関係でございますが、この橋は、平瀬川の堤防高、計画高水位よりも低い位置に設置されており、今回の出水時にも冠水していることが確認されております。ウの緊急用河川敷道路橋の影響による水位変化でございますが、下段のグラフでお示ししておりますとおり、道路橋の桁下に水位が到達したと考えられる13時30分ごろに大きな水位変化が観測されていないことから、浸水原因と御指摘されている道路橋と水位の関係性は確認できなかったところでございます。  7ページをごらんください。次に、(5)三沢川における三沢川水門の操作について御説明いたします。アの浸水エリアの住民の意見でございますが、住民説明会意見交換会などにより浸水地域の方々と意見交換を行っている中で、三沢川水門の操作が浸水原因の一つではないかとの御意見をいただいているところでございます。なお、これまで住民説明会アンケート調査などでいただいた御意見につきましては、イの既出の水門操作に関する資料でお示ししているとおりでございます。ウの三沢川水門の操作についてでございますが、多摩川から三沢川への逆流を防止するために実施するもので、開閉操作の判断につきましては、多摩川の管理者である国が水門前後の水位計の計測値を確認しながら行ったものでございます。令和元年東日本台風の際にも、10月12日の15時34分に逆流を覚知して水門操作を実施し、それ以降、水位変化を確認しながら操作を行っているところでございますが、3ページ目の資料で御説明させていただいたように、三沢川のピーク水位時にアクリル板上部からの越水はなかったと考えられることから、三沢川水門の操作は、三沢川のアクリル板上部からの越水を起こしておらず、多摩川から三沢川への逆流を防いでいたと考えています。  8ページをごらんください。次に、2、第三者の意見聴取結果と対策の実施に向けてでございますが、8ページから10ページまでそれぞれの浸水箇所についてまとめたものでございます。資料の構成につきましては、左の欄が短期対策方針でございまして、前回の検証委員会におきまして御報告させていただいたものでございます。真ん中の欄は短期対策方針に対する第三者からの意見聴取結果であり、今回4名の学識経験者から御意見を伺い、対策ごとに取りまとめたものでございます。今後、国総研からも御意見を伺う予定でございます。右の欄につきましては、学識経験者からの御意見を踏まえ、本市において行うべき対策を取りまとめたものでございます。  初めに、(1)河港水門について御説明いたします。主な内容でございますが、ア、扉体(ゲート)の高さ確保につきましては、土のうは水密性などについて検討する必要があることや、短期対策としては考えられるなどの御意見をいただいていることから、土のうによる対策につきましては暫定的な対策として、中長期的な対策の検討も早急に行ってまいりたいと考えております。イ、京急交差部の閉塞につきましては、京急交差部に災害時に土のうを積みに行く機動力はあるのかや、河港水門のかさ上げができれば、閉鎖は二重三重の備えとしての保険的対策などの御意見をいただいているところでございますので、まずは、アでお示ししているゲートの高さ確保を確実に行いつつ、鉄道事業者などの関係機関と対策の実施について検討を進めてまいります。オ、周辺工場多摩川取水口からの出水対策につきましては、企業側におきまして、取水施設の取水口に止水板の設置などを検討しているところでございます。本市といたしましても、実施時期などについて企業と協議、調整を行い、対策実施に向け連携を図ってまいります。その他の対策につきましては、おおむね賛同を得たところでございます。  9ページをごらんください。(2)平瀬川について御説明いたします。主な内容でございますが、ア、フラップゲートの設置につきましては、市が管理する33カ所につきまして今月中に設置してまいりたいと考えております。また、民有地から接続されている22カ所につきましても構造的な確認を行うなどの調査を行い、早期に実施できるよう調整を図ってまいります。イ、大型土のう等の設置につきましては、土のうの遮水効果には疑問があるが、一時的な対策としてはこのような対策もいたし方ないといったものや、一時的な対策としては考えられるなどの御意見をいただいております。このため、土のうでの対策につきましては、あくまで暫定的なものとし、早急に中長期的な対策の検討を行ってまいります。ウ、パラペット護岸の改良につきましては、大型土のうなどの設置とセットでの対策との御意見をいただいておりますので、東久地橋桁下からの流入防止とあわせた検討を進めてまいりたいと考えております。その他の対策につきましては、おおむね賛同を得たところでございます。  10ページをごらんください。(3)三沢川について御説明いたします。主な内容でございますが、ア、水路(水門)の補修や管理等につきましては、フラップゲートは大きな異物を挟み込み、機能しない場合もあるので留意が必要や、ポンプつきのゲートを設置する案などの御意見をいただいております。本市といたしましては、大丸用水接続部の水門について、最適なゲート構造となるような補修などを行うことを目的として関係機関と協議を行っております。また、イ、エの対策につきましては、神奈川県により今月中に行うことを伺っており、その他の対策につきましても、おおむね賛同を得られたところでございます。  11ページをごらんください。(4)ソフト対策について御説明いたします。ア、課題と短期対策方針でございます。浸水があった3地域に共通した課題といたしまして、早期に浸水状況を把握できず事前に注意を促すことができなかったことや、避難に関する情報が届きづらかったことが挙げられ、住民説明会でも同様の御意見をいただいております。これらを踏まえた短期対策方針といたしまして、情報提供方法の検討を行い、確実な情報伝達の導入を図ってまいります。次に、イ、第三者への意見聴取の結果でございます。第三者に意見聴取をしたところ、ソフト対策に関する御意見を多数いただいたところでございます。主な意見といたしましては、情報伝達の手法として防災メールによるプッシュ型の配信や、情報発信の内容として水位状況に応じた段階的な情報発信をするべきといった意見がございました。また、タイムラインの作成について地域に特化したタイムラインを作成することで、住民の方々にいつ何をすればよいか認識してもらうことが重要といった意見や、住民の方々に対する日ごろから水害リスクや避難経路の周知といった意識啓発についての意見をいただいたところでございます。その他には、ハード対策で全て対応していくのは困難で、ソフト対策も組み合わせて対応すべきといった意見がございました。  次に、ウ、第三者意見を踏まえたソフト対策(案)について御説明いたします。第三者からいただいた意見を踏まえ、ソフト対策をより充実させる必要があることから、現在、3つのソフト対策を検討しているところでございます。初めに、①庁内における情報伝達の役割分担と市民への情報提供方法の確立でございます。庁内における災害時の情報伝達の役割分担を明確にするとともに、住民の方々への情報提供方法を検討してまいります。具体的には、各地域自主防災組織への連絡など、住民の方々への伝達方法を検討いたします。参考イメージとして、高津区役所における運用事例から抜粋した避難勧告等の伝達・連絡の役割分担と手段を掲載しております。また、現地の河川などの状況や避難先といった住民の方々に配信する内容について検討いたします。次に、②地域毎の避難勧告の発令等に着目したタイムラインの策定でございます。避難勧告などを発令するための手順を検討いたします。具体的には、情報発信などを行う範囲や、避難誘導先及び誘導経路を検討いたします。また、避難などの判断基準となる水位などの情報を盛り込んだ地域ごとのタイムラインを作成してまいります。参考イメージとして、川崎市地域防災計画から抜粋したタイムラインを12ページに掲載しております。次に、③地域住民の防災意識向上に向けた取組でございます。タイムラインを効果的かつ持続的なものとするため、住民の方々に災害時に命を守る行動を意識していただけるよう、地域と連携した取り組みを検討してまいります。具体的には、水害リスク等の周知や、住民の方々に作成していただくマイタイムラインの普及啓発といった地域と連携した取り組みを検討してまいります。参考イメージとして、マイタイムライン作成シートと記入例を13ページに掲載しております。  14ページをごらんください。3、検証委員会のスケジュールでございますが、今後につきましては、今回の中間とりまとめ②を踏まえ、広く市民の方々などから御意見をいただくとともに、改めて第三者からの意見聴取などを行い、4月中には検証結果として取りまとめ、公表してまいります。  第3回検証委員会の資料についての御説明は以上でございますが、検証委員会では、浸水原因や短期対策案などについての議論を行ったほか、市民意見についてどのように扱ったかをしっかりと公表することや、中長期対策については方向性を示すにとどめざるを得ないが、具体的なメニューやスケジュールをできるだけ早く示すことなどを確認したところでございます。  説明につきましては以上でございます。 ○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたら、お願いいたします。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。三沢川だけに絞ってお話を伺いたいんですけれども、まず4ページの浸水経路、水路からの越水、大丸用水排泥施設の一部である水門の上部から流入した可能性が確認されたため、現在、今後の対応について稲城市など関係者と調整を行っているということなんですが、まず、そもそも稲城市側に何か被害というのはあったのかどうなのか御存じでしたら教えていただきたいです。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 稲城市とは何回もお話ししておりますが、稲城市内では浸水被害はなかったということで聞いております。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。私もそのように仄聞しておりまして、ただ、今お話しの中で、大丸用水取水口、南多摩のところですね。そこから越水をして水流があって、それが下流にいけばいくほど影響が出てしまって、結局、吐き出し口となるはずの多摩川のほうに出なくなったのでという御説明、概略だったのかなと思うんですが、そもそも大丸用水取水口の対策というのは今どのように協議が進んでいるのか教えていただきたいです。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 稲城市との協議状況でございますが、1月に本市のほうで現地を確認いたしました。2月に入りまして稲城市と一緒に現地のほうに立ち会ってその水門の状況等を確認させてもらいました。3月の頭になりますけれども、稲城市さんのほうで測量を実施させていただいたところ、水門の上部に少し開きがあるということがわかったところでございます。今後は、この大丸用水というのは流域が非常に大きいものでして、その全体的なものも含めて、協力要請という形をとって進めていきたいというふうに考えております。 ◆上原正裕 委員 今の話なんですけれども、要は水流がそこにあったということをヒアリング等で確認できたわけではなくて、事後的に高さをはかってみたところ、流入したであろうというお話だということでよろしいですか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 現地を確認したところ、ちょうど排泥池というものがあるんですけれども、やはり多摩川からそちらに流れ込んだ跡があったんですね。というのは、草が絡まっていたりとか、遠目に見ても、この水門は少し低いかなということをうちのほうで確認して稲城市のほうにお話ししたというところでございます。 ◆上原正裕 委員 わかりました。状況的に見たところ、流入しているのは間違いなかろうというような観察をされたということだと受け取りました。  資料の中で、浸水シミュレーションについて触れているのが5ページですね。浸水シミュレーションを行うには、複雑かつ複数の境界条件を設定する必要があるということなんですけれども、大変よくわかる話なんですが、具体的にはどんな境界条件が必要なのか。変数が足りないからシミュレーションが行えないということなんだと思うんですけれども、どのような変数をとらなければいけないのかということと、その変数をとるためにはどういう観測機器を設置しなければいけないのかということを伺いたいです。 ◎安部 河川課長 今御質問いただいているとおり、三沢川と多摩川と水路というような要素のある水位が入りまじっているところでございまして、あと、先ほど多摩道路公園センターの内田課長からも御説明があったとおり、大丸用水というのは限りなく大きい流域を抱えていて、あとは当日に降った流域の雨の状況だったりという複雑ないろんな要件がございますので、当時の条件というのを精度よく再現することは非常に困難だというふうに思っております。  では、実際にそれをどのようにしていればよかったかという話でございますけれども、やはり今回ここのピンポイントといいますか、浸水地域をカバーできるようなもの、例えば水位計とか監視カメラといったものが設置されていなかったということでございますので、そういったところで正確な値を把握する必要があるのではないかと考えているところでございます。 ◆上原正裕 委員 代表質問でもさせていただいたんですけれども、水位をはかって、それを視認するためのカメラをつけてというのが現実的な落としどころとして提案されていると思うんですけれども、流量の推計をするには、やはり流速をはからないと水量というのははかれないんですね。体積なので、これができないと結局シミュレーションはいつまでたっても進まないと思うんですけれども、見解というのは、どのように考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 委員のおっしゃるとおり、水位計やカメラだけでは当然無理でございますので、流向計といいますか、そういったものもシミュレーションとかをやっていく上では必要なものだと考えております。 ◆上原正裕 委員 でも、現況は少なくとも今稼働できる施設と観測できる機器を目いっぱい使ってやれることを考えなければいけないと思うんですけれども、何となく全体を見ていると、結局、大丸用水に原因があるという話にやっぱり帰着してきていて、短期的対策の中で大丸用水に直接触れられていないんですけれども、何か攻めの姿勢が欲しいなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎安部 河川課長 やはり今回の浸水の状況を踏まえた水路の整備とか、議会への陳情もいただいております。そういった中で、当然水路についても今実際に検討しておりまして、特に水門につきましては、原形復旧工事を神奈川県によって施行して、維持管理につきましては川崎市のほうでやっていくという方向で今調整しているところでございます。  あと、水路につきましても、例えばかさ上げという手法をとったときに実際にどの辺までかさ上げをすればいいのかとか、やはり途中途中で橋とかがございますので、そのかさ上げが連続性を保てるのかとか、そういったようなところを今検討しているところでございます。 ◆上原正裕 委員 今のは多分、三沢川へ流入する部分の水門の話をされていたと思うんですけれども、根本的には大丸用水取水口と流域の水が稲田堤に集まってしまったというような大方の見方でよろしいかと思うんですけれども、要は流域の水をとめるということは、今のまちのつくり方から考えると、今、田んぼが減ったりしてなかなか水量を減らせないと考えると、上部のほうをシャットアウトすることを考えるべきだと思うんですけれども、そこに対して短期的対策で働きかけられることはないのか。河港水門であればほかの対策をとられていますよね。同じような手法はとれないのか、もしくは交渉できないのか。 ◎磯田 道路河川整備部長 先ほどからお話をしているとおり、大丸用水自体、稲城市からあちらこちらで分水をされ、また取水をされ、いろんなルートを経過してきていると思います。ですから、今回の機会を捉えて、今までの水路網図をもう一度洗い直しをして、余計な水が入ってきていないのかまず確認をさせていただいて、基本的には今の雨水処理計画の中では、今の水路を通って、三沢川へ通って多摩川へ流れるというふうになっておりますので、それ以外の水の有無ですとか、委員御発言のとおりもう少しいい方策はないのかとか、そういうものも見直しながら検討していきたいと考えております。 ◆上原正裕 委員 では、最後に御要望だけ申し上げたいんですけれども、2点あります。  その1点は、今の流域で解決できないのであればほかの流域を使って何とか解決できないのか、バイパスできないのかということを真剣に考えていただきたいというのが1つ目の要望です。  2つ目の要望ですが、ソフト対策で連絡網みたいな伝達手段の提示があったと思うんですけれども、これは本当にできるのかもう一回確認してもらいたいです。というのは、例えば多摩区役所に危機管理担当が7人いて、実際問題、避難所と連絡をとったのは2名だと思うんですけれども、課長を含めると3名ですね。それに対して、うちのまちだけで、自主防災組織だけで18あるんですね。そことちゃんと連絡をとって同じように動いてもらえるのかというと、到底想定しづらい。伝達し終わるまでに何時間かかるのかとか、ある程度時間のシミュレーションをしていただかないと、浸水してから2時間後にやっと連絡が来ましたでは話にならないので、連絡方法であったりとか、もう少し考えて御検討をいただき、危機管理側に伝えていただきたいと思っています。 ◆石川建二 委員 関連して、三沢川の話が出ましたので、この被害の原因究明がしっかりされないと、やっぱり安心して住み続けられないというのが住民の方の大きな声だと思うんです。そのところをもう少ししっかりと検証していただきたいなと思うんですが、その立場からお聞きしたいんですが、まず稲田堤の被害、これがどのような形で市のほうに把握されたのか。住民の皆さんのお話を聞くと、既に水が出てきた当日16時過ぎに道路の冠水があるよということで市のほうに住民の方から通報があって、そのときは水がそんなにふえていなかった時期ですけれども、職員の方も見回りに来たと。その後、16時3分から三沢川の多摩川の水門のところの閉鎖があって、そして大きくあふれ出すというような状況に至っているわけですね。また、一旦水が引いた後にさらにまた門の開閉を、調整といいましょうか、18時25分ぐらいからやられて、そこでまたあふれ出すと。最初の越水のときはまだまだ膝ぐらいまでだったということなんですが、その次の浸水が、私も現地に行っていましたけれども、高いところでは1メートル50ぐらい浸水をしたということもあって、こうした実態が住民からの通報を受けてどのように把握されていたのか、また、多摩川の水門を管理している国とどのような連携をとられて、こうした状況の把握、あるいは改善をしようとしたのか、そこのところをまず初めにお聞かせいただけますか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 今のお話ですけれども、まず、16時に住民の方から通報があったというのは、うちのほうも把握しておりまして、その後、うちのほうも現地を見させてもらったんですけれども、そのときにはやはり道路冠水してしまいましてなかなか現地に入っていけなかったというのが現状です。その後、水門の開の操作によって水が少し引いていたというお話も聞いております。そんな中、また再上昇しておるんですが、それがたしか夜になったかと思いますけれども、その際にはうちのほうもやはり内水の水の排除というところが重要だと考えまして、国土交通省さんのほうにポンプ車を依頼して、夜中、三沢川の水を多摩川のほうに放水して、その洪水を何とかとどまることをしないようにポンプで流していったというところでございます。 ◆石川建二 委員 先ほどの報告でも大丸用水への逆流、これも要因として考えられるというお話でしたけれども、そうすると、水門の開閉が大丸用水にも影響があるというところは当時からも認識があったんだと思うんですが、いかがですか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 三沢川の水門の開閉によって、三沢川からの水は越水しなかったというのは先ほどの御説明の中で確認できたかと思うんですけれども、やはり三沢川が越水していないにもかかわらず大丸用水の水がそこに入り込む余地がなかなかなかった。それが一口に逆流ということではなくて、その水利の状況というのはうちらも確認しておりませんので、一時的に逆流が生じていたり、例えば水が滞ってしまって、そこから1流す水がコンマ5ぐらいあふれちゃったり、かつ三沢川の水門も、できるだけ三沢川から順流を保持しようとしていてくれたかと思いますので、そんな中でも大丸用水の水も流れていたのではないかと考えております。 ◆石川建二 委員 水門の開閉によって浸水の状況が変わったという事実は、事実として歴然としてあるかと思うんですが、そのときに私が問いたいのは、いわゆる三沢川の国のほうとの連携はどういうふうにとっていたのか。  あともう一つは、現場に行ったけれども、道路が冠水して現場に入れる状況ではなかったと言いますけれども、先ほども連絡の話がありましたけれども、そのときに住民に対してどのようなインフォメーションや、そのときにどう対策を講じなければいけないかと、そのときに市はどう動いたんですか。 ◎安部 河川課長 国土交通省から、水門の操作をやり始めるという旨は連絡がございまして、それから、水門を閉じ切ってしまいますと当然三沢川の水の行き場がなくなるわけでございます。そうしますと、まずそれを地域の方々に教えないといけないということがございますので、まず6分間、全閉がございましたけれども、それ以降は断続的に水門操作を繰り返している中で、当然水門をまた全閉してしまいますと水位が上がっている中でまた三沢川の水がふえていきますから、それに対する住民への周知については、例えば電話を受けた河川課のほうから道路公園センターのほうに電話をさせていただいて、なるべく住民への周知をお願いしたというようなことでございます。 ◆石川建二 委員 住民への周知は具体的に何時ぐらいにどんな方法でやられたのか。ここにちょっとこだわるのは、最初の越水のときに、今後さらに浸水があり得るということを教えてもらえればそのときに対策が打てたと、何百万円の被災を防げたかもしれないという非常に悔しい思いが住民にはあるのでお聞きしたもので、そこの対策は非常に重要だと思うんですが、もう少し細かく教えていただけますか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 具体的にですけれども、先ほど国土交通省のほうにポンプの要請をしたというお話をしましたが、そのときには、うちの職員を現地に向かわせて、それこそ肉声であったり、あとマイクというんですか、それを使ったりして呼びかけは行ったんです。ただ、後ほどお話を聞きますと、その声を聞いた人というのはなかなか少なかったというのは事実として認識しておりますので、今後のソフト対策の一つとして、そのあたりの改善をしなくてはいけないと思っております。 ◆石川建二 委員 呼びかけを行ったといいますが、実際、報告によると呼びかけを行ったのが20時30分という時間だったというふうに思いますが、その事実でよろしいのか。実際、17時以降にさらに水かさが増してきたという実態がありましたので、大分ライムラグあると思いますが、呼びかけを行った職員の方は一生懸命やられたんだと思いますが、それは何時ごろやられたんですか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 ポンプ車を要請するのと同じタイミングでしたので、具体的な何時何分ということはお話しできませんが、おおむね夜の22時とか23時とか、そのあたりの時間だったかと思っております。 ◆石川建二 委員 そうすると、水がどんどんふえてきて、それまでの間、道路公園センターとしてはどのような対応をなされたんですか。職員はその実態を把握できたんでしょうか。いろんな人から、議員からの話なんかも聞くと、当日はとてもそういう人員の配置はできなかったというようなお話も聞いていて、ポンプ車が来るには、ポンプ車の誘導も職員の方がやられなければいけないということで、そういうポンプ車を受け入れる応対にも相当人も割かれたと。現地の把握や、何よりも大切な住民の避難とかそういうことの連携、これは道路公園センターだけでやれといってもなかなか難しい話だと思うんですが、そういうことの対策というのが市として放置されてきたのではないか。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、そういう懸念があるんですけれども、その間、市としてどうされたんでしょうか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 その間、うちのほうも三沢川の浸水というのは当然覚知しておりました。そんな中で、同じようなタイミングで堰地区のほうの調査等も行っておりました。あと、通常の個別の道路冠水とかそういった対応もしておりまして、三沢川にずっと張りついているということはなかなかできなかったというのが事実でございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、非常に怖かったと思いますが、2回目の越水の1メートル50センチを超えるような、そういう実態や状況をリアルに把握できる体制にはなかったということでよろしいんでしょうか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 おっしゃるとおりかと思います。 ◆石川建二 委員 やっぱり職員体制も一つの問題があり、今後当然検討されなければならないことだと思うんですが、例えば、当日は道路公園センターなどでもたくさんのお仕事があったと思いますが、職員体制は十分だったのか。何名ぐらいで取り組み、また、ここには張りつく人がいなかったということですけれども、どのような体制でこの問題の把握や処理をされたんでしょうか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 正確な数字はありませんけれども、うちのセンターというのはおおむね50人ぐらいいるんです。その中の約半数ぐらいの職員で対応していた。また、当日、12日でしたけれども、また13日にも人の体制の入れかわりとか増員をしながら対応していたというところでございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、この地域の対策を打つ担当も、もちろん何人か配置されたのかもしれませんが、それは体制的には、具体的には1名とか2名という体制で一生懸命臨まれたということでしょうか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 13日の体制ということでよろしいですか。 ◆石川建二 委員 当日です。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 12日に増員をしたかどうかということですか。 ◎安部 河川課長 当日は、事実として多摩川でも記録したことがない水かさが実際にあったということでございまして、道路公園センターも、パニックとはいいませんが、手いっぱいだったと思います。実際に委員からの応援というお話ですけれども、夜10時過ぎに国土交通省のほうでポンプ車を派遣していただいているんです。そのポンプ車につきましては、多摩沿線道路を使っての排水作業ですので、例えば多摩警察署と連絡をとり合いながら通行どめの措置をしたり、誘導員を立てたりというところも人が必要だったわけなんです。ですから、建設緑政局に北部都市基盤整備事務所という事務所がありまして、そういったところから何名か多摩道路公園センターのほうに駆けつけまして、夜中に国土交通省の排水ポンプ車が作業をしている間、通行どめですとか誘導員とか、そういった応援はしているところでございます。 ◆石川建二 委員 この問題にこだわったのは、なかなか難しかったと思いますけれども、初回の浸水のときに適切なる情報提供や対策など、少なくとも被害を最小限度にとどめる対策が本当に打てたのか、それがなぜ打てなかったのかということで言えば、先ほど課長さんもおっしゃるように職員体制が十分ではなかったということもありましょうし、なぜ通報がされて危険だということがわかっていて、しかも、すぐ近くの水門の操作が国土交通省でも始まるというところで、それだけ浸水をしたところがチェックされなかったというのは、やっぱり住民の方の最大の疑問だと私は思うんですよ。そこのところをもう一度、どういうことなのか検証はやっぱりすべきだと。ハードの面と同様、これはソフトでも重要な点だと思うので、そこについての今後の検証を含めてどう対応されるのか。仕方なかったでは済まない話だと思うんですが、その辺はどうお考えになるのか。 ◎安部 河川課長 今回の事象を踏まえて、資料にもつけさせていただいておりますけれども、三沢川に限らず、河港水門のほうでも今回、情報伝達というところでは同じような事象がありましたので、例えば高津区のかすみ堤とか、そこは先にやっている前例、そういったものを見ながら、各地域の個別の状況に合ったといいますか、事象に合ったタイムラインですとか避難行動計画を地元に周知することを含めて検討していきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 そこはぜひしっかりと検討してもらいたいんですが、検討するときに、当日がどうだったのか、やっぱりもう一度ちゃんと検証して、市民にも、また議会にもちゃんと報告していただきたいと思うんです。わからなかった、大変だったということの総括で済ませてはならないと思うんですけれども、その当日の検証はどうでしょうか。 ◎安部 河川課長 地域の方々から、当日の状況についてはアンケートをいただいたり、あと自由にいろんな意見をいただいております。そういったものも含めて考えていきたいというふうに思っております。当然そういった行動計画をつくる上では、行政側だけではなくて、地元の方とも話し合いながらつくっていかないと意味がないですから、当然区役所もそうですけれども、そこはしっかり地元と一緒になってやっていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 当日の把握の検証をしっかりとしていただくという御答弁で理解しましたけれども、それでよろしいですか。 ◎安部 河川課長 はい。 ◆石川建二 委員 この問題でもう一点だけ、稲田公園から流れている湧水のポンプについて、私は日曜日に現場を見させてもらいましたけれども、ポンプで水をくみ上げて流して、非常にたくさん流れていましたけれども、これは当日もとまっていなかったのではないかという話もあって、その用水のところが水が噴き上げる、ぼこぼこする、そういう音も住民の方はお聞きになったということで、あそこのところも非常に浸水が深い地域でしたので、ただでさえ水が多いときにまたポンプのくみ上げ、これは地下水ですけれども、行っていたのかどうか、そこら辺の検証はできているのか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 稲田公園の地下水のお話ですけれども、当日も通常どおり作動していたというところは確認できております。この通常どおりというのは、基本的に公園利用者が使う昼間、日中はポンプを動かして、夜にはとめるようなタイマー仕掛けの操作といいますか、地下水のくみ上げを行っています。このような話も地域住民の方から受けておりますので、このような大雨時には当然ポンプの作動をとめるといったことも今考えております。 ◆石川建二 委員 昼間の時間帯というのは、具体的に何時から何時まで動かしているんですか。 ◎内田 多摩区役所道路公園センター整備課長 たしか朝の6時から夜の18時だったかと認識しています。 ◆石川建二 委員 浸水が激しくなったときにもポンプでくみ上げて水を出していたということで、ここのところも対策をしていただけるということですけれども、やはりそこら辺もどうしても行政の対応としてちぐはぐさを感じざるを得ないと思います。  三沢川の問題で幾つか御質問させていただきましたけれども、ほかの地域の問題でもあるので。でも、ちょっと質問が長くなりましたので、とりあえず一旦切らせていただきます。 ◆林敏夫 委員 河港水門の件で教えていただきたいんですけれども、せんだっての予算審査の中でも一つ質問しましたけれども、河床からの漏れは干満差を利用して調査したということで、ある意味、具体的な問題提起だったと思うんですけれども、今回のこの土のうのイメージが全く湧かなくて。土のうを敷いて閉めても、あけてまた閉めればまた高さが変わってしまうので、その辺がどういうものなのかわからないので、教えていただきたい。 ◎安部 河川課長 河港水門の土のうにつきましては、ゲートが下がるところに大型土のうというものを配置しまして、ゲートを下げたときに、それ以上下がり切らないというようなことで、周りの堤防と合わせるような対策をしていきたいと考えています。 ◆林敏夫 委員 その土のうのイメージを教えてほしいんです。  それと、下がったときに、高さが堤防と同じ高さになるようにということですが、閉めっ放しにしておくというイメージなのか、そこも含めて教えていただけますか。 ◎安部 河川課長 1立方メートルぐらいの大きさの大きい土のうを考えておりまして、それを常時置くことによって、ゲートも常に下げている状態の対策で考えていきたいというふうに考えてございます。 ◆林敏夫 委員 その土のうが一般的にそういう使い方をされているケースがあるのかということと、私は端的に考えて、閉めた状態で上にかさ上げすればいいというふうにずっと思っていますけれども、そういう議論はなかったのかということと、第三者の意見聴取でも土のうの心配をする意見が結構あるというのを踏まえて、見解をお願いします。 ◎安部 河川課長 ゲートのかさ上げにつきましても議論はしておりまして、ただ、ゲートのかさ上げに伴って、現地に高所、例えば高いところでの足場ですとかそういった課題が少しありました。ただ、下に土のうを置いてかさ上げするという案と並行して、上に洪水時だけかさ上げするというようなこともあわせて考えているところでございます。 ◆林敏夫 委員 そういった意味では、上にかさ上げする、足場という話がありましたけれども、足場といってもたかだかしれている話でして、もともと堤防があるわけですから、下げた状態で工事するのは簡単に考えられるわけなんです。だから、そういうことも含めてもっとしっかり議論してほしいなと思いますので、よろしくお願いします。 ◆浜田昌利 委員 今、河港水門のことが出ましたので、引き続きまして河港水門のことで、要するに、2ページのところで扉体下部における洗堀は確認されなかったということは、では、ある程度の密閉性をもって閉じていて、下からの浸水はなかったというふうに考えていいということですか。 ◎安部 河川課長 そのとおりでございます。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。  今の続きですけれども、土のうですけれども、では、土のうを下に置くということだと思うんですけれども、それは先ほど言っていた1立方メートルのものを幾つぐらい置こうと思っていらっしゃるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 個数につきましてはまだ検討中でございまして、具体的に何個というところまではまだ至ってございません。 ◆浜田昌利 委員 扉が閉まる、ここの下に置くわけでしょうけれども、1列で済むのか。2列、3列とか、そういうある程度動かないためにも、その辺も何か検討されているんでしょうか。 ◎安部 河川課長 水の中に設置するものですから、当然その流れによって動いてもいけないわけですから、委員がおっしゃるとおり、1列とかではなくて、水の流れに影響を受けないような形で検討していかなければいけないと考えております。 ◆浜田昌利 委員 扉体の下の部分というのは常に水の中にあるものだと思うんですね。だから、工事をするときは1回水をせきとめるとか何かするのか、それとも水がある状態でそれを落としていくというんですか、その辺は何か検討されているんでしょうか。 ◎安部 河川課長 やり方はいろいろあると思っておりまして、まだ具体的に絞れておりませんが、委員がおっしゃるとおり水を抜いた上で設置をするやり方、あと、多摩川のほうから台船で、要は土のうと機材を持ち込んで、多摩川からのゲートを引き上げた状態で土のうを設置するというようなやり方もございます。 ◆浜田昌利 委員 これも業者さんを決める際には、やっぱり入札をして決めるということになるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 普通の工事と一緒で、そのような形になると思います。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。  一応短期対策方針として示されているわけなんですね。その短期対策方針なんですけれども、入札の手続なんかもあるかなと思うんですけれども、夏とかあたりまでにスケジュールを組んで間に合うようにと、そういう考え方でよろしいんでしょうか。 ◎安部 河川課長 次の台風までには間に合わせたいというふうに考えて今進めているところでございます。 ◆浜田昌利 委員 具体的に何月ぐらいまでと、その辺の目標はあるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 台風の時期までというような言い方をさせていただいておりますが、当然夏までには何とか設置をしていきたいと考えております。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。  あと、ここは水門ということで、たしか前は月に1回は扉がきちんと上下するのか確認をしているというようなことがあったかと思うんですけれども、そういうことをすると、せっかくかちっと1回固まったものもまたふぐあいを起こすかなと思うんです。ですから、そういう水門としての機能の確認というのは、ある意味では当面中断するというか、そういうことは行わないんだろうなと思っているんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。 ◎安部 河川課長 常時周囲の堤防と合わせるというような対策をとっていくわけでございますので、月1回、もしくは年に1回の国交省の履行検査とあわせて、その辺は関係者と調整を図っていきたいと思っております。
    ◆浜田昌利 委員 わかりました。  あと、この対策の中で、移動式ポンプを1基導入すると書かれているんですけれども、今回、この議会の中でも議論されて、新しく4両の移動式ポンプ車を導入すると聞いたんですけれども、その中の1つをここに配置するというふうにお考えなんでしょうか。 ◎安部 河川課長 ここの河港水門の移動式ポンプというのは、今回、浸水が起こった一番地盤が低いところに内水処理用のポンプを設置するということでございまして、上下水道局さんのほうでやられているポンプ車をということではございません。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。  それなりの処理能力のあるものをきちんとされるんだと思うんですけれども、処理能力について、上下水道局のほうで導入する4両というものは、10分間で25メートルプール相当の水をはけるとか、そんなことを示されていましたけれども、ここに設置する移動式ポンプの処理能力とか何かあるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 具体的にどの程度の能力というところではないんですが、そこは設置していく道路公園センターと確認をしながら、ポンプを1台設置して全ての浸水が軽減できるかということではないと思いますが、区役所と十分連携して、能力のほうは確認してまいりたいと思います。 ◆浜田昌利 委員 わかりました。  いずれにしても、地域の皆さんの不安が払拭されますような積極的な取り組みと、手続などあろうかと思いますけれども、順調に、早目に進みますように要望いたします。 ◆石川建二 委員 今、河港水門のほうが出ましたので、足りない部分は1.3メートルですか、私も扉を少し上にかさ上げするということが最も現実的な対応ではないかなと思いますけれども、先ほど足場が組みにくいというお話がありましたけれども、土のうといっても、あれだけ渦巻く構造になっている中で、以前、前の台風ですけれども、狛江市で堤防が決壊したときに12トンのテトラがぼろぼろと流れたと、やっぱりそういう水量があるということを考えると、土のうを積んだだけでもつんだというのは余りにも考えが甘いのではないかと思いますけれども、なぜそこに固執するのか。ちゃんと足場を組んで上に足せば、上は当然水圧が低いですから、そんなに頑丈なものをつくらなくても水は防げるし、また、うちの片柳議員が予算審査特別委員会でも提案しましたけれども、今は水門の中は既に船だまりとかで利用されないので、基本的には埋めても構わない地域だと。今までは利用していたから埋められなかったという事情はありますけれども、多少埋めて、土のうではなくて、もともと地盤そのものを高くするということも対策としてはできるのではないかと思いますけれども、そこら辺はなぜ土のうに固執するのかわからないんですけれども。 ◎安部 河川課長 河港水門自体が昭和3年にできた古い建造物です。河港水門の基礎に当たるところは、松の木で基礎を打ってございます。余り重い重量を置きますと構造物に多少影響が出るのではないかというようなことを受けております。それでなるべく重量の軽いものということで、今回も土のうという選別をさせていただいておりますが、実際、第三者の方々からも、水密性の問題ですとか、短期的な対策だったらあり得るというようなお話を我々も十分認識しておりますので、先ほど林委員からもお話がありましたように、ここは上へのかさ上げを含めて、短期的な対策ではなくて中長期的な対策としてもう少ししっかりしたものを考えていかなければいけないと考えております。 ◆石川建二 委員 その際に、船だまりのところの中を土盛りをして、それを少し巻き出しというんでしょうか、ゲートの表のほうに出しながら整備をするという手法もあると思いますので、そこも含めて検討していただけたらなと。  あともう一つ、いわゆる広範な水害をもたらした原因として、味の素からのあふれ出した水が地域の中に流れ出たということですが、2ページの図面がちょっとわかりづらいんですけれども、工場の中がどういうふうに処理されているのかも含めて、もうちょっと詳細な図面があればいただきたいと思うんですが、いかがですか。 ○末永直 委員長 石川委員、図面というのは資料要求ということですか。 ◆石川建二 委員 そうです。 ○末永直 委員長 ただいま石川委員より図面の資料要求がございましたが、いかがでしょうか。 ◎安部 河川課長 今、資料要求をいただきましたので、相手側、味の素さんと確認をいたしまして、そこは適切な対応ができるように調整させていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 水を取り込んでいるんですけれども、どのぐらいの水が流れたのかというのもぜひ知りたいところですが、この図面で見ますとパイプが1メートル30センチ、相当大きな直径のパイプが多摩川とつながっていて、中に取り込みの水槽があって、それが多摩川と同じ水位になるようになっているんです。そこを多分、ポンプから引き揚げて工場に使われていたんだと思いますけれども、この対策は今後どういうふうになるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 味の素さんとも、次の台風までには川崎市と連携して対策事業をやっていくということで今調整しておりまして、実際、味の素さんのほうは、止水板といいまして、水が流入しないような設備を設けるというところで今検討していると伺っております。 ◆石川建二 委員 この辺は原因がはっきりしている事例だと思いますので、どちらかというと対策も見えるのかなと思いますので、ぜひ早急な対策を打ってほしいと思います。  それで、いろいろ検証をされていて、専門家の御意見もいただいているようですが、原因究明ということで言えば、全体を通して、いわゆる分析そのものにもっと専門家の知見を入れるべきではないかと。現場の上下水道局や建設緑政局の職員の皆さんが検証するというのは非常に重要なことですが、そうしますと、どうしても原因の追究というところでは、当然追究されるべき、検証されるべき相手を自分自身が検証するということで、客観性がどう担保できるのかというのはやっぱり大きな課題としてあると思うんです。こういう意見をまとめて、専門家からも意見を聞いて、きょうも報告されていますけれども、専門家自身による検証を、やっぱり3地区でしっかりと行ってもらいたいと思うんです。今後の検証の中にそういう専門家の検証というのをちゃんと位置づけて行ってはどうかと思いますけれども、その辺はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎安部 河川課長 今の段階だと中間取りまとめというところでございますので、4月の最終的な取りまとめに向けて、今委員からいただいた御指摘のところは考慮して、学識者の方、有識者の方と議論していきたいと思っております。 ◆石川建二 委員 ぜひお願いしたいと思います。  最後に、局長に、実際に住民からすれば、これからまた起こり得る台風のシーズンに何としても間に合わせてほしい。そのためには対策を急ピッチで進めてほしいということと、一方で原因究明をしっかりと行ってほしいということで、そういった意味では、やはりしっかりとした予算の裏づけがないと職員もいろいろな知見を生かし切れないと思うんです。そこら辺は、市としてこういう水害対策に対する予算の考え方について、どのように考えているのか教えていただけますか。 ◎奥澤 建設緑政局長 やはり今回の水害につきましては、今まで経験したことのないような非常に大きなものであったと認識しておりますし、被害についても、御存じのとおり大きな被害を市民の方に与えてしまったということについて、まず、それぞれ役割分担がございますけれども、それぞれの管理者である国、県、市としっかり連携をして原因を究明してまいります。  それと、次の台風シーズンまでには、できること、できないことがございますけれども、短期的な対策を講じることで少しでも被害を軽減する、最小限にとどめるにはどうすればいいのかということを今必死に上下水道局と一緒になってやっているところでございます。全くゼロにすることはできないというふうに申し上げざるを得ないんですけれども、できるだけ少なく、被害を最小限にしていくことで市民の皆様の不安を払拭したいと考えています。  先ほど来、石川委員からも人員の配置についてもございました。当日、三沢川のあたりでどういった行動がされていたのかということにつきましては、精緻に、また今後、どのぐらいのものが配置されていたのかということについてもしっかり検証して、それに基づいて、さらにどれぐらいの応援体制を柔軟に各事務所から派遣できるのかというようなことについても検討していきたいと思っております。また、限られた人数でございますので、やっぱりICTといいますか、カメラとか水位計、先ほど流速、流向計の話もございましたけれども、そういった機械的に情報をいち早くキャッチをして、さらに住民の方々にそれをフィードバックして、避難の体制、まずは命、その次には財産、そういったものを守れるような対策を講じていきたいと考えております。  人についても、短期的な対策につきましても、やはり予算の裏づけが必要でございます。今どういったものが最適な答えなのかというところを模索しておりますので、それはできるだけ早く回答を出しまして、必要な予算については、こういったことでございますので、いろいろな手段を使って、国からの補助もあるかもしれませんし、あと市の内部でもいろいろな形をとりながら、担当局と調整をしながら必要なものを確実に確保するようにこれから努めていきたいと思いますので、議会のほうにも御理解を賜れればと考えています。 ◆石川建二 委員 そういうことでは、本当に全市民的な課題だと思いますので、速やかな対策と、必要なところの予算の確保ということは今御発言いただきましたので、しっかりと議会としてもそのところはバックアップできるかと思いますので、よろしくお願いします。 ◆雨笠裕治 委員 短期、それから中長期、完成形というものでさまざま対応しなければいけないと思うんですけれども、第三者の意見聴取をした以上、これは採用をする、これは採用しなかったということについては、しっかりとした理由づけをしていかないと。この時点で第三者は意見を出していますから。それについて曖昧な形での取捨選択ということは、これが出ている段階で行政の過失になりますから、ここのところは非常に重要なところになります。  それから、先ほどから河川課長も言っておられるように、我々がこれまで経験したことのないような状況だったわけです。それで言うと、市長にも、冒頭報告のときに言いましたけれども、多摩川の河川の流量自体のキャパシティを上げないといけないので、まずこういうふうな箇所、箇所のものの質問になるんですが、とにかく今回、河口部にたまってしまって、船も通れないようなかさ高になってしまったものについては、羽田連絡道路の関係もありますけれども、すぐにしゅんせつをして、それから中流域地帯のさまざまな再生等、まず取り除いて流速を上げるというところを少しでも急がせる。国と含めて協調してということをやらないと、報告のあったこういう要所、要所の対策というのも必要なんですけれども、この問題の大きな解決の方向性はそこにあると思いますので、速やかにこの対策を打っていただけるようにお願いをしたいと思いますし、今冒頭申し上げました行政が瑕疵を問われることについては十分認識をしていただけるように、これだけ確認をしておきたいと思います。そうしないと、これは執行猶予がつかないですからね。ぜひそこのところだけ確認をしますので、答えてください。 ◎小沼 企画課長 先ほど委員からお話しのございました取り組みにつきましては、国と流域自治体で策定いたしました多摩川緊急治水対策プロジェクトがございまして、そちらの中に、多摩川の水位を下げて洪水処理能力を向上させる取り組みを、国が河道掘削とかということをするというふうに位置づけられておりますので、今後も引き続き国としっかり連携しながら、多摩川そのものの水位を下げる取り組みというのを推進させていただきたいと考えてございます。 ◆雨笠裕治 委員 それで結構ですけれども、最初に申し上げたように、第三者の意見の聴取についての選択を、これはしました、それはしませんでした、しなかったことについてはこれこれこういう理由でしませんでしたということを、今後の対応をやっていく中で明確にしていただけますか。すぐに全部できるような方向性ではないので、特に短期的な対策についても、指摘があったものについてはちゃんとそれを取り入れて、取り入れなくてもいいものについてはこういう理由で取り入れなかったということを明らかにしてほしい。これは僕らのことだけじゃなくて、行政自体が不作為を問われてしまいますから、そこはどうですか、大丈夫ですか。 ◎奥澤 建設緑政局長 今、委員がおっしゃったように、第三者からのお話があったものについての採用、不採用については、しっかりと理由づけをして、市民の皆様に御理解をいただけるように努めていきたいと思います。 ◆雨笠裕治 委員 結構です。 ◆平山浩二 委員 意見・要望だけ。平瀬川の資料、9ページのところで、水位計とカメラの更新ということは記載のとおりで、今回の台風のときに水位計が水没して機能不全になって、それでデータが欠損して、検証作業にも影響が出たということで、そういったことも考慮して、今回、補助電源を有する機器の更新が行われているということだと思いますので、とにかくこういう監視、測定機器の類というのは、その数値が次の行動とか、そういったところにつながってくる重要な機器でありますので、くれぐれも維持管理を確実にしていただきたいということと、これに限らず、ほかの重要な機器についても同様なリスクがないのかしっかりチェックはしていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 ○末永直 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第3回)の報告について」の報告を終わります。  傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 ) ○末永直 委員長 ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○末永直 委員長 次に、「閉会中の継続審査の申し出について」を議題といたします。  まず、年度末に当たりますことから、まちづくり委員会で継続審査中の請願・陳情につきまして、今後も閉会中の継続審査の申し出を行うものと、審議未了廃案と扱うものについて御協議をいただきたいと思います。  まず、審議未了廃案の目安などについて事務局から説明させます。 ◎伊藤 書記 それでは、審議未了廃案と扱う目安について説明させていただきます。  まず、請願・陳情の審議未了廃案の扱いについては、平成16年1月の議会運営委員会におきまして、各常任委員会で御協議いただき、1年ごとに整理できるものは、整理していくことが確認されております。  次に、審議未了廃案の目安といたしましては、提出時と大きく状況が変わり、願意が実態とかけ離れているものでございます。  そこで、本委員会に付託されている請願・陳情の状況をまちづくり局及び建設緑政局を通じて調査を行い、大きく状況が変わったと考えられるものを表にして掲載させていただきましたので、お手元のタブレット端末機の3、閉会中の継続審査及び調査の申し出についての1ページをごらんください。  表にございます請願第3号につきましては、関係された議員の方々の御了承をいただいた上、代表者に対し、取り下げを含めた御意向の確認を行いましたので、その状況を御報告申し上げます。  表に記載のとおり、請願第3号については、状況としては表に記載のとおりなんですが、路線型用途地域の取り扱いに関して引き続き市の対応を確認していく必要があるとのことから、現時点では取り下げを希望しない旨の御意思が示されました。  説明は以上でございます。 ○末永直 委員長 事務局からの説明で、大きく状況が変わったものとして、請願第3号の1件との説明がありましたが、各委員から御意見がありましたらお願いいたします。                  ( なし ) ○末永直 委員長 それでは、本委員会で審議未了廃案の扱いはないものといたしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 そのように確認させていただきます。         ───────────────────────── ○末永直 委員長 続きまして、「閉会中の継続審査の申し出について」、お配りした資料に基づいて事務局に説明させます。 ◎伊藤 書記 それでは、まちづくり委員会付託の請願及び陳情につきまして御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末機の3、閉会中の継続審査及び調査の申し出についての2ページをごらんください。  本日、3月16日現在のまちづくり委員会に付託されております請願第3号ほか1件の請願2件及び陳情第5号の閉会中の継続審査及び所管事務の調査を議長宛てに申し出ることについて御協議をいただきたいと思います。  なお、3月3日の本会議で本委員会に付託され、継続審査の議決済みの請願等につきましても御参考までに記載しております。 ○末永直 委員長 ただいまの説明のとおり、閉会中の継続審査として、請願2件、陳情1件及び所管事務の調査について、議長あて申し出ることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○末永直 委員長 それでは、そのように議長宛て申し出をさせていただきます。         ───────────────────────── ○末永直 委員長 それでは、本日は本年度最後の委員会となりますので、私と後藤副委員長から、一言ずつ御挨拶をさせていただきたいと思います。  皆様、どうもありがとうございました。何とか1年、委員長の大任をさせていただきました。後藤副委員長を初め、委員の皆様の御協力のおかげだと思っております。心より御礼のほど申し上げるところでございます。  先ほど検証委員会の報告もございましたが、昨年は東日本台風で甚大な被害を受けました。一刻も早い復旧を目指してこれからも取り組んでいかなくてはならないと思っております。  また、本年度のまちづくり委員会は大変大きな案件がめじろ押しでございました。麻生区は横浜市高速鉄道3号線延伸、そして、多摩区は五反田川放水路整備事業の視察と、また、宮前区では鷺沼駅の周辺再整備、高津区では上作延のグレーチングの改修の陳情の視察も行きました。中原区は等々力プールと等々力緑地の再編整備等ございまして、幸区では末吉橋架替事業、そして川崎区では先日の羽田新飛行ルート等の案件がございました。振り返ってみますと、ことしのまちづくり委員会は7区全ての選出の委員がございまして、本当に忌憚のない深い議論ができたのではないかと思っております。書記の伊藤書記、星書記の御協力に感謝申し上げる次第でございます。  何とか終えることができましたが、皆様、新型コロナウイルス感染症によくよく気をつけていただき、来年度も元気なお姿でお会いできることを楽しみにしておりますということで、御挨拶にかえさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手) ○後藤真左美 副委員長 それでは、私からも一言お礼を述べさせていただきます。  皆様、この1年間本当にお世話になりました。私は議員として、ましてや委員会の副委員長という大役も初めての経験で、至らなかった点も多々あったかと思います。末永委員長、委員の皆様、伊藤書記、星書記に助けていただくことばかりでした。心から感謝を申し上げます。  委員会の報告や議論されたことは初めてのことばかりでしたが、市民の皆様からの思いが込められた切実な請願や陳情、そして、委員の皆様の活発な議論や審議を通じてたくさんのことを勉強させていただきました。本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げまして、簡単ではございますが、1年間の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)         ───────────────────────── ○末永直 委員長 それでは、以上で本日のまちづくり委員会を閉会いたします。                午前11時46分閉会...